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小さな駅にて

その駅の待合室は外にあった。

小さな駅だった。


空はどんより灰色だったが、

雨は降っておらず、

風もなく、そう寒くもなかった。


簡易椅子が並べてあるだけの

待合室とは言えないような場所。

それに、椅子の形もまちまちだった。


見渡すと、若い人もいれば、

お年寄りもいたが、

なぜか子どもはいなかった。


私は空いている椅子に座った。

しばらくして、私の隣に

70歳ぐらいの男性が座った。


どこか遠くへ旅するのか、

大きな鞄を持っていた。


男性は鞄の中から、

小さなスプレーを取り出して、

ひざのあたりに向けて、

「シュッシュッ」と勢いよくかけた。


「ひざが痛い。痛い痛い」

と、つぶやいている。


痛め止めのスプレーかな?

と思って見ていたが、

なぜかズボンの上から

スプレーをかけていた。


スプレーは勢いよく

私のところまで飛んできた。


私は椅子に座るのをあきらめた。


立ち上がって周りを見ると、

先ほどまで大勢いた人たちが、

いつの間にか、いなくなっていた。


人がいないだけなら驚かないが、

並んでいた椅子まで無かった。

電車の発着に合わせて、

椅子も片付けているのだろうか?


それにしても、

椅子を片付ける音も、

人が移動する気配も、

全く感じないなんて…。


とても気持ち悪い。

早く私も電車に乗りたい。


えっと・・何時出発だっけ?


時刻表を見に行こうとしていたら、

私の横を通り過ぎた人が、

小さな声でボソッとひとこと。


「こないよ、あなたの電車は」


え?何?誰?


電車が駅に入ってきた気配も

私には全く感じられなかった。


私はどこへ行こうとしていたのか、

それすら思い出せないほど、

怖くて動けなかった。


「早くもどったほうがいい」


どこからともなく声がして、

誰かが私をギュッと押した。


え!?



私はベッドの上にいた。


私に何が起こったのか?


それが夢だと気づくまでに、

しばしの時間を要した。


私はに夢日記をつけていた時期があり、

当時は色も匂いも鮮明な夢をよく見たが、

夢日記をつけなくなってからは、

これほどリアルな夢を見たのは久々だった。


それにしても気持ちの悪い夢だった。

あの駅から電車に乗っていたら、

私はどこへ行ったのだろう?まさか…。

夢から覚めてよかった…。





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あはは☆るいです。ドラマやバラエティーの感想を主に書いています。時折、面白かった本やコミックの感想も。詳しくは自己紹介&ブログ紹介を見てね♪

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