2017.07.09

コンビニ人間 村田沙耶香/著 読後感

読み終わったあと、少しばかり気持ち悪くなった。

じわじわとした気持ち悪さ。


主人公の女性はたぶん広汎性発達障害なのだろう。

広汎性発達障害は人によって症状が違う。

見た目では分からない場合が多い。

だからこそ、本人も家族もつらい思いをする。


彼女もコンビニ店員として働いている間は、

普通のバイトよりも優秀でしっかりした店員だ。


しかし、彼女の食生活はというと、

ごはんと、火を通したもやし、イモ、大根、

味付けがほしければ、醤油を少々。

個人の好みだから、悪いとは言わないが、

普通の人には耐えられない食事だ。


でも、彼女がコンビニ店員でいる間は、

お客様からすれば、彼女はごく普通のコンビニ店員であり、

誰も彼女を変だとは言わない。

彼女にとってはコンビニは心地よい場所だった。


だけど世間はそれだけでは許してくれない。


普通の人でいるためには、彼氏も作らなくてはいけない。

ヒモ以下の男であっても、彼女にとっては

普通の人でいるためには必要な男が、

ひょんなことから家に転がり込んでくる。


男にとっても、彼女は好都合な女だった。

お互いに好都合…とはいかなかった。


なぜなら、男が彼女からコンビニの仕事を奪ったからだ。


彼女はコンビニの中でだけ、普通の人でいられるのだ。

普通の人以上の力を発揮できるのだ。


読みやすい巧妙な文章ですぐに読めた。

なのに読後に少しばかり気持ち悪くなったのは、

メビウスの輪のように、

ぐるぐると同じところを回っているような、

妙な感覚にとらわれたからかもしれない。

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